2019/02/14
勿論そんなウマイ話があるわけないのですが、なんでこういうアホみたいな広告がドッカンバトルのサイト、ひいてはソシャゲのサイトに溢れているのかについてまとめておきました。
私のサイト自体もソシャゲの攻略サイトということで、そういう話が実際に来たこともあり、内情も普通の人よりは割と分かっている方だと思うので。
取り敢えず、ブログや攻略サイトが広告を置いて儲かるという仕組みというのは基本的にはこんな感じです。
要するにクリックして貰えればお金が貰えるわけですが、実はソシャゲの攻略サイトなんかではこうやって広告をクリックして貰ってお金を貰うのは、次の二点の理由で結構難しいです。
理由１・見てくれる人が常連ばかりになりがち
常連の人というのは広告の位置を分かっているので、目当てのページに進むためにサクサクスクロールしていくので、基本的に広告は見ないしクリックもしない傾向が非常に強いです。
まあこれは『自分がブックマークして毎日見ているようなサイトの広告をクリックしているか？』というのをちょっと振り返れば簡単に分かることでしょう。
サイトに広告を置いてお金儲けをする場合、常連の人の役割は『アクセスを増やしてサイトを有名にして、検索で上の方に出やすくする』という部分が大きいです。
理由２・新しくサイトに来る人の数が、ゲームが続く程、サイトが続く程に少なくなる
例えばドッカンバトルであれば、そもそも『ドラゴンボールのソシャゲに興味を持つ人』の絶対数が圧倒的に少ないです。普通にまとめサイトの場合、ホットなニュース、例えば『センター試験の記事』を更新すれば、Googleなどで『センター試験』と検索した人が来る可能性が高く、幅広い世間の人達が新たにサイトを見てくれる可能性が高いです。
そういう意味で、ドッカンバトルのサイトなどは基本的に興味を持ってくれる人が少なく、しかも元々ドラゴンボールが好きでソシャゲに抵抗の無い人なんかは既に始めている人が多いので、ゲームが長く続く程新しく始める人は少なくなります。
すなわち、ゲームサイトなんかは『広告をクリックしてくれる人の数』が元々少なく、しかもそれがドンドン少なくなっていきます。
以上の理由で、ソシャゲのサイトでお金をたくさん儲けるのは非常に難しいです。
では、その難しい中で、それでもソシャゲのサイトでお金をたくさん儲けるにはどうしたらいいでしょうか？
その答えの一つが『1クリック当たりで貰えるお金の量を増やす』、すなわち『数少ない新規の人達から出来る限り金を搾り取る』ということで、これが要するにあの怪しい『龍石467個』とかの正体なわけです。
試したことがある人は分かるでしょうが、あの手の詐欺広告は全部ポイントサイトへの登録誘導になっています。
ポイントサイトでは無料のログインボーナスやゲームやらでポイントを貯められるようになっていますが、どれも雀の涙で、毎日毎日死ぬほど頑張っても龍石5個分も稼ぐのがせいぜいです。
しかし、サイトの中には『クレジットカード作成』やら『婚活サイトへの登録』など、明らかに個人情報を抜かれたりしそうな怪しいコンテンツがたくさんあり、こういう登録を行うとそれなりにポイントが貰えるわけです。
いい大人であればこんな怪しいコンテンツに個人情報を登録したりもしないでしょうが、若年層や一部の人達なんかはポイント欲しさに登録したりしてしまい、そういうのがこういうサイトの収入源になっているということです。
要するに、こういう個人情報を抜きまくる怪しいサイトというのは当然まっとうなサイトより儲かっており、『新規の数が少なく儲けにくいソシャゲのサイト』でも、こういう怪しいサイトの広告を置くことで、『1人あたりから稼げる金額が爆発的に増える』ので、結果的にガッツリ稼げるようになります。
ましてや『龍石大量ゲット』なんて広告があったら、気になってクリックしてしまう人も普通の広告よりずっと多いですから良いことづくしです。
普通の広告、例えば私のサイトにも置いていますが、こういうのは1クリックで入るのは10円とかそこらです。
これがポイントサイトの場合、『騙されて誘導された人がポイントサイトに登録までしてくれれば』数百円くらいのお金を貰えるようです。
なんだかんだで私のサイトも『ドッカンバトル』で検索すると上から2番目くらいに出て来るようになったので、そういうサイトからのオファーも来ました。(もちろん断りましたが)
というわけで、『龍石大量ゲット』などの怪しい広告は、ソシャゲ攻略サイト界が編み出した、環境に最適化した金儲けのスタイルという話でした。
なので、ドッカンバトルに限らずあらゆるソシャゲのサイトはこの手の広告を置いているサイトが非常に多く、逆にこんな怪しい広告を置かなくても設けられる普通のまとめサイトなどではこんな怪しい広告は見かけないのです。
大抵の人はこんなのには登録しないでしょうが、この手の広告のカラクリはこういうことになっているので、『もしかしたら貰えるかも…』なんて淡い期待は捨てましょう。そんなウマイ話があるはずないですから。
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